Property Collect での支払い

お客様が直接支払うことができる施設予約にアクセスします。

仕組み

Property Collect では、Expedia Collect を使用してオンライン決済を行うのではなく、お客様が直接支払う必要がある宿泊施設にアクセスできます。Property Collect 予約では、お客様は予約確保のためにクレジットカード情報を提供する必要があります。この機能では property_collect パラメーターを使用します。API 統合の詳細については「Shopping API」ドキュメントを参照してください。

クレジットカード情報を扱うので、ここで使用する API については PCI に準拠する必要があります。

想定される取引

Property Collect オプションを予約することで、チェックイン時に宿泊施設よりお客様に料金が請求されます。ただし以下の場合、宿泊施設または Rapid は、お客様の到着前に支払い用カードで支払い処理を行うことができます。

取引用クレジットカードの事前承認 : Property Collect 予約の保証のために、十分な利用可能枠のあるカードが必要です。宿泊施設によっては、クレジットカードの事前承認が必要な場合があります。この場合、カード会社はカードからお金を引き出すのではなく、カード所有者が承認した金額を留保します。通常、支払い銀行は、お客様が予約取引を完了すると数か月以内に留保された資金を自動的に送金します。
少額の取引決済 : Property Collect 予約を保証するための代替的なオプションとして、宿泊施設が支払い用カードの有効性の確認のために少額の請求を行う場合があります。これはサービス業界で一般的な手法です。支払われた金額は返金されるか、宿泊施設での最終支払い額から差し引かれます。
一部または全額返金不可 : Property Collect 予約が一部または全額返金不可の期間に入ると、宿泊施設は返金不可の部分について請求できるようになります。支払われた金額は返金されるか、宿泊施設での支払い額から差し引かれます。キャンセルポリシーは、Shopping API の応答エレメント refundable=false と <cancel_penalties> によって返されます
保証金付き Property Collect : 保証金付き Property Collect の在庫では、宿泊施設がスケジュールに基づいて保証金を請求できます。この在庫は、デフォルトの API 構成に含まれています。
ノーショー : お客様が 1 泊目の宿泊を無断でキャンセルした場合、宿泊施設または Rapid* はキャンセルポリシーに基づくノーショーペナルティ金額 (最大で予約金額の 100%) を支払い用カードに請求します。
期間外のキャンセル : 無料キャンセル期限を過ぎてから予約がキャンセルされた場合、手数料が発生します。宿泊施設または Rapid* は、キャンセルポリシーに基づくキャンセル料を支払い用カードに請求します。
無料キャンセル : お客様が無料キャンセル期間内に Property Collect 予約をキャンセルしたにもかかわらず、支払い用カードのご利用明細に宿泊施設からの請求額が記載されている場合は、お客様から宿泊施設に直接連絡し、返金を要求いただくことをお勧めします。
バーチャルカードと法人カード : Property Collect 在庫を予約するためにバーチャルカードまたは法人カードを統合する場合は、まずは Rapid Partner Connect 担当者にご相談ください。

*Rapid は、宿泊施設または支払い用カードが PSD2 コンプライアンスプロジェクトに関連している場合にのみ、Property Collect 予約のクレジットカードの請求元になります。このタイプに含まれる宿泊施設候補を除外するには、お問い合わせのうえ、Register Payment API を統合し支払い用カードで二段階認証が必須とされているかを確認してください。取引元の特定には、請求名を参照してください。Rapid 取引のデフォルトの表示請求名は「travel reservation」ですが、ご要望に応じたカスタマイズも可能です。

通貨

Rapid Content は、それぞれの宿泊施設について、お客様がランドリーサービスやミニバーの利用などで滞在中に現地での支払いの必要が生じた場合に宿泊施設で受け付ける通貨を示す onsite_payments.currency を返します。宿泊施設は、予約用のカード取引の通貨とは関係なく、この通貨を設定できます。

Rapid Shopping API と Rapid Manage Booking API では、お客様が適切な通貨で予約料金を把握できるよう、Property Collect 予約の通貨に関する独立した情報源として totals.inclusive.billable_currency でこの情報が返されます。

totals.inclusive.request_currency でもリクエストされた通貨の情報を得られますが、こちらは通常、お客様のご希望の通貨です。

注 : onsite_payments.currency と totals.inclusive.billable_currency.currency の値は異なる場合があります。

請求可能な通貨とは、Property Collect 予約時に提示されたカードへの請求の際に宿泊施設が使用する通貨です。請求可能な通貨は、宿泊施設が Property Collect の料金を決定する際に指定します。宿泊施設は、現地の通貨 (現地での支払い通貨) 以外の請求可能な通貨で Property Collect 料金を公開することができます。支払い用カードへの請求 (期間外キャンセル料など) は、この請求可能な通貨で行われます。

ユーザーインターフェースの例

EUR がお客様のご希望通貨、USD が予約通貨、EGP が現地通貨です。

ご希望通貨のユーザーインターフェースの例

宿泊施設によるキャンセル

Property Collect 予約の場合、宿泊施設は最初の予約確認後 72 時間以内であれば予約をキャンセルできます。この種のキャンセルの適切な処理とメッセージは、Property Collect の公開要件に含まれています。

宿泊施設によるキャンセルの理由としてよく見られるのが、無効なクレジットカードです。ほとんどの宿泊施設は、チェックイン前に有効な支払い方法を提示できないお客様を宿泊させるリスクを負いません。このようなキャンセルを最小限に抑えるため、推奨事項に従いカード番号の有効確認を実施してください。

キャンセル通知

Property Collect 料金での予約を取り扱う場合は、宿泊施設によるキャンセルに関する最新情報を把握できるように Notifications Service との統合をお勧めします。
- Notifications Service はエンドポイントからの受信確認 (ステータスコード 200 OK) が届かない場合、メッセージを配信不能とみなして再試行用のキューに登録します。Undeliverable Notifications API を使用すると、過去 7 日間のすべての配信不能メッセージを取得できます。
- 統合に関連するいずれかのシステムと Notifications Service との統合が失敗した場合、宿泊施設によるキャンセルがお客様に表示されないか、お客様からのリクエストによるキャンセルとして誤表示される可能性があります。
予約キャンセルの原因を確認する際は、Undeliverable Notifications API に加えて、Rapid カスタマーサービスのエージェントまたは Affiliate Voyager (セットアップに含まれている場合) も活用してください。
旅程のステータス値を API ベースのセルフサービスシステムの一部として使用するか、またはお客様へのEメール通知のトリガーに使用する場合は、Manage Bookings API を使用してシステム内で予約のステータスの更新とキャンセルの消し込みを行えます。

宿泊施設によるキャンセルに関する最新情報を入手するには、次の 2 つの方法があります。

Rapid による通知

Rapid は標準的な POST メッセージを使用して、お使いのシステムに変更の詳細を直接お知らせします。ビジネスに影響がおよぶ可能性のある変更が発生した場合、変更の最新情報をリアルタイムで確認できるよう、当社通知サービスからお使いのシステムにすみやかに変更の詳細をお知らせします。

Rapid による自動メール通知

宿泊施設により予約がキャンセルされた場合は常に、Rapid から直接アフィリエイトメール通知をお送りしますが、お客様とのやり取りについては責任をもってご対応ください。宿泊施設によるキャンセルについては、特にチェックイン時刻間際に予約が行われた場合、自動メールシステムを通じてアラートをお送りします。メールは登録メールアドレスあてに送信されます。

ご注意 : 宿泊施設によるキャンセルをリアルタイムで把握し、運用を簡素化し、ビジネスを拡大するためにも、Notifications Service との統合を強くお勧めします。Notifications Service と統合できない場合は、アフィリエイトメール通知を利用して宿泊施設によるキャンセルに関する最新情報を入手することをお勧めします。

Rapid API と Rapid Notifications の予約とキャンセルのフロー図